医情研通信 Column & Blog

社員's topics

今年のインフルエンザ・風邪対策

2019年12月3日

都内では,先月末から寒さが厳しくなってきました。
寒さが日に日に増してくるこの時期は,何かとやることが多いので,
体調管理には万全を期したいところです。

この時期に特に注意をしたいのがインフルエンザ,風邪ですね。
これらの予防として,手洗い・うがいや,換気,十分な睡眠が大切ですが,
こまめに水分補給をすることも大切です。

これまでインフルエンザ,風邪の対策として意識的に水分補給はしていなかったのですが,
昨年は予防接種を受けながらもインフルエンザに感染してしまったので,
例年の予防に加え,今年はこまめにお茶を飲むことにしました。

静岡育ちの私は,幼いころから「お茶をよく飲むと風邪をひかない」,「みかんは風邪予防になる」といった
地元の特産物による有難味をよく聞かされてきました。

今でも,お茶を飲むと風邪をひかない,水よりもお茶でうがいするほうが風邪予防になる,といったことを耳にしますし,
近所のクリニックを受診したときにも,先生の机の上にはペットボトルのお茶が置いてありました
(これもおそらく予防の一環だと思います)。

さて,そんなお茶の効果に関して,
「お~いお茶」で有名な飲料メーカーの伊藤園と静岡県立大学薬学部の鈴木教授による
緑茶成分によるインフルエンザ予防」の共同研究の結果が昨年の12月に発表されていました
https://www.itoen.co.jp/company/research/report03/)。

この共同研究は,医療施設の職員197名を対象に緑茶の成分(カテキンとテアニン)を摂取するグループと,
緑茶の成分を含まないプラセボを摂取するグループに分け,5カ月間摂取させたものです。
その結果,インフルエンザ感染者は,緑茶成分の摂取グループでは97名中4名(発症率 4.1%)であったのに対して,
プラセボ摂取のグループでは99名中13名(発症率13.1%)であったそうです。
ちょっと専門的な言い方ですが,統計学的に有意差が認められています。

昨シーズンは予防接種のおかげで,高熱や咳などもほとんどなかったものの
インフルエンザに感染してしまったため,出勤停止,家でも隔離され軟禁状態でした。

すでに先月,インフルエンザの予防接種を受けているので,
あとはお茶をこまめに飲みながら,予防と対策をしっかりして,
今シーズンを乗り切りたいと思います。

(を)
コラム&ブログ Column 資料室 Archive 制作書籍 Books

Page Top