薬の情報を扱っていると
「遺伝子が発現する」という言い方をよく耳にします。
「発現」なんてちょっとややこしい言い方ですが,
要は「遺伝子通りにたんぱく質を作る」という意味です。
そしてその「発現」をする・しないのジャッジをするのに
ビタミンDが深く関わっているようです。
ビタミンというと,まあ体に必要なものなのかな
といったイメージですが,
ビタミンDはなかなか重要らしいです。
カルシウムの吸収をアップさせるだけじゃないのですね。
遺伝子発現のオンオフがうまくできないということは,
やる仕事は決まっているのに「ゴー!」とも「ストップ!」とも
指示が出ないフリーズ状態ということです。
遺伝子発現によって作られるたんぱく質は,
ホルモンや酵素,神経伝達物質の材料にもなるので,
ビタミンDが不足すると体の中はめちゃくちゃです。
アレルギー誘発からガン細胞の増殖まで。
あらゆる病気の誘発の可能性をもつビタミンD不足。。。
おそろしい。
ビタミンDは体内でも生合成されますが,
それでは不十分なので食事から摂取する必要があります。
魚やキノコ類などに豊富です。
意外にも肉にはあまり含まれていません。
魚と言えばDHAやEPAも豊富ですね。
結局,魚を食べろってことかよ,と思いますが,
結局,そういうことらしいです。
(さ)