先週末の台風19号は,日本列島に上陸する前から
“大型で猛烈”,“非常に強い勢力”などといった言葉が枕詞のように並んでいました。
鉄道・航空機は軒並み運休・欠航となり,
11日(金)の夜に立ち寄ったコンビニではパンやカップ麺,ミネラルウォーターが完売状態でした。
台風19号では,多くの方が被害に遭われました(10月16日正午現在で死者75名,行方不明者13名)。
わが家の周りを見ると,今回の台風は強風以上に大雨による被害が大きかったように思います。
近所の川が氾濫することはありませんでしたが,関東圏では複数の河川が氾濫し,
堤防が決壊したところもあり,床上・床下浸水による被害も相当数に上ったようです。
テレビで床上浸水の被害に遭われた家を見ましたが,
泥水を掻き出し,床や壁を拭き,家具の泥を落とし,
被害以前の暮らしを戻すのは並大抵のことではないと感じました。
非常に労力を費やさなければならないことと思います。
被害に遭われた方,家族や親戚の家に手伝いに行く方,またボランティアとして訪れる方は,
長袖,長ズボン,厚手のゴム手袋,マスクなどを着用して,
できるだけ肌の露出を抑えることが大切です。
けが防止,感染予防のためです。
多くの自治体のホームページには水害に遭った際の対処法などが載っていますので,
一読してから作業を行うことをお勧めします。
特に,感染予防,消毒は忘れずに行うことが重要です。
下水や河川の氾濫による浸水は,その中にたくさんの菌が存在しています。
刺し傷,切り傷ができてしまっても“この程度なら大丈夫”とは思わずに
けがをしてしまったら,すぐにきれいな水で洗い流し,かならず消毒をしましょう。
傷口から菌が入り,破傷風など重症化してしまうことがあります。
そして,壁や床,家具などは泥を落として水拭きが終わった後も,
それで終わりとせず,消毒が必要です。
消毒液は,ドラッグストアやホームセンターで購入することができます。
すでに日本の南海上には新しい熱帯低気圧が発生しているようで,
新たな台風の襲来も予想されます。
今回のような災害が起こるたびに,災害に対するできる限りの事前対策を心掛けつつ,
今後は甚大な被害が起きないことを願いたいです。
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