つい先日,猫違い(?)をしてしまいました…。
自宅の近所で数ヶ月前から見かけるようになった,とある猫。
近づくと逃げてしまうのですが,玄関の前にたたずんでいたりするので気になっていました。
そんなある日,行きつけのスーパーに迷い猫のポスターがあるのに気づき,
写真を見てみると,例の猫と激似ではありませんか!
そこで,その猫をスマホで撮影することに成功してから,飼い主さんに連絡。
画像を送って確認してもらったのですが,
数秒で「
どうやら,違う猫のようです…」と言われてしまいました。
毛色や体躯などの特徴も合っていたし,私としてはかなり似ていると思ったのですが,
言われてみると確かに,顔つきや耳の感じがちょっと違うような…?
猫は好きでも,飼ったことはないせいもあり,猫の顔の判別が甘かったようです。
さすが,飼い主さんは一発で見抜けますね。
顔の認識についていえば,ある研究によると,
人に備わっている認識能力により,判別できる他人の顔は約5000にも上るそうです。
しかし,関係する脳の分野に損傷を受けるなどの理由により「相貌失認」の状態になると,
顔のパーツを知覚はできても,全体として一つの顔としての認識ができなくなります。
ご自身が相貌失認であることを著書に書かれている,脳研究者の池谷裕二さんは,
一人ひとりの顔を判別する苦労を,
「道端の石コロに名前が付いていて,微妙な形を区別しながら覚えていく」
ようなものと例えています。
髪型や背格好,身に着けるものや動作の癖などで他人を識別しているため,
イメチェンされたりマスクを着けられたりすると混乱する,といった苦労もあるようです。
相貌失認でなくても,自分と違う人種など,なじみのない顔では認識が難しくなります。
人種間でもバイアスがある以上,猫の判別を間違うのも仕方がないことですよね…
しかし,その点AIは人間より優秀なようで,なんと今は,
「ねこ顔認識カメラ」付の猫用トイレがあるようです。