ちょっと前になりますが盆期間中,普段の満員電車から解放され,
ゆったり通勤していると,1頭の
ラブラドール・レトリバーが
視覚障害者の方を先導しながら私の目の前に乗車しました。
駅員さんが「3両目の2番扉です」と車両とドアの位置を知らせ,
ドアが閉まると,視覚障害者の方の指示に従いキチンとお座り。
乗車したのは,ひと駅だけでしたが到着後にドアが開くと,
おそらく慣れたホームなのか,再びそして速やかに視覚障害者の
方を先導していきました。
ほんの数分間。大型犬を目の前に電車に乗るのは初めてだった
ので少々焦りましたが,その
盲導犬は車内でも非常に落ち着いた
様子で,到着駅で下車していく姿はとても凛々しいものでした。
盲導犬は,介助犬および聴導犬とともに
身体障害者補助犬として
位置づけられ,2018年12月1日現在,941頭が登録されています。
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 H30.12.1現在
視覚障害者の安全で快適な歩行をサポートする
盲導犬の定義は,
道路交通法第14条に定める犬であって,政令で定めるハーネス
(胴輪)をつけた犬のこといいます。
身体障害者補助犬については,厚生労働省のサイト上で
関連法令,
広報物などの各種情報が閲覧できます。近年は海外からの旅行者の
増加や,来年にひかえた
東京オリンピック・パラリンピックで日本に
来る外国人の中にも身体障害者補助犬を連れた来訪者も多くなる
ことを踏まえてか,昨年発出されたガイドライン,通知のほか
「
海外から来日される補助犬使用者への対応について(国内向けパンフレット)」
などが閲覧できます。
また,同サイト内の一文,
「
補助犬はペットじゃない からだの不自由な人のからだの一部です。」
私はつい犬として見てしまった盲導犬ですが,視覚障害者の方々にとっては,
「
からだの一部である」ということに改めて気付かされました。
満員電車で出会うことはないかもしれませんが,今度電車であった
ときは,これまでと違う眼で盲導犬に向き合いたいと思います。
(お)