ちょっと面白いお酒に出会いました。
その名は「シャルトリューズ」。
お酒好きならご存知の方も多いかと思いますが,
フランスの有名な薬草系のリキュールで,
鮮やかな緑色をした「ヴェール」と,はちみつ入りで黄色をした「ジョーヌ」の
主に2種類があります。
いかにも薬草!といった香りと
ちょっと苦くて独特な味わいが,慣れると美味しい!
このシャルトリューズの歴史は古く,1600年頃にフランスの修道院で
製造されたのが始まりといわれ,当時は不老不死を効能・効果に
エリクサー(霊薬・万能薬)として飲まれていたようです。
100種類以上のハーブを熟成して製造されているというこのお酒には
消化促進や抗炎症作用があるという説があるようですが,
おなじみの「薬用 養命酒」などとは異なり
成分や作用などは,実際のところはっきりとは分かっていません。
というのも製造方法は代々秘伝とされており,
現在でも3人の修道士以外そのレシピを知る者はいないそうなのです。
製造自体は工場が行っているものの
肝心の薬草については,いまでもその3人の修道士たちが秘密裏に配合しているとか…。
現在は美味しいお酒として親しまれているシャルトリューズですが,
エリクサーとか門外不出のレシピとか言われると
何ともファンタジックな気持ちになりますね。
ちなみに,このお酒はどんな食事とも合わないなぁと思っていたら食後酒でした!
一般的にはストレートで飲むことが多いそうですが,
アルコール度数がヴェールで55度,ジョーヌでも40度と高く,
お酒に弱い私にとっては不老不死どころか致命的なので
しっかり割って飲みたいと思います。
お近くのバーで見かけた際には,この薀蓄とともに
シャルトリューズのトニック割り
ぜひ試してみてください!
(あ)