11月7日は立冬でした。
朝晩冷え込んできたものの日中は暖かい日が続き,外出にはちょうど良い気候です。
芸術の秋にちなみ,最近気になっている映画があります。
現在東京で公開中の
「ゴッホ~最期の手紙~」です。
なんでも世界各国の125名の画家が描いたゴッホの油絵が細かくつなぎ合わされ,
動く絵画としてよみがえっているそう。
日本からも女性の画家が参加しているとのことで,ますます興味がそそられます。
また上野美術館ではゴッホ展も開催されており
美術好きなら,この秋はゴッホ漬けになれること請け合いです。
(なお数量限定で
ゴッホくん人形が購入できるようですが,
切り落とした耳を包帯に交換できる仕様になっています)
ゴッホの独特な色彩感覚が好きです。
ゴッホで思い浮かべるのは「ひまわり」などに代表される
あの黄色です。
この季節,銀杏の木を見上げているとゴッホの絵が思い浮かびます。
狂気性や精神不安定な印象の強いゴッホですが,
なぜか絵画を見ていると落ち着きます。
ゴッホは生前,あるお酒に耽溺していたと言われています。
それは「アブサン」,薬草酒のひとつです。
もともとはフランスで医薬品として流通していたもので
原料はニガヨモギ,漢名を苦艾(くがい)といいます。
このニガヨモギに含まれるツヨンは,大量摂取すると
大麻と同様の作用をもたらし,習慣性があることから
中毒者を生み
「禁断のお酒」と呼ばれました。
(参考:養命酒製造)
画像を検索するとわかるのですが,アブサンはきれいな緑色のお酒です。
恐ろしいですが,背景にどれだけの物語があるのかと想像すると
惹きつけられるものがあります。
その波乱の人生も含めて,
この秋はゴッホのことをもっと知りたいと考えています。
(い)