以前にもブログで触れたことがありますが,ちょうど時期が重なったので,
また「
グッドデザイン賞」について取り上げてみたいと思います。
「
グッドデザイン賞」は,
様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び,顕彰することを通じ,
私たちのくらしを,産業を,そして社会全体を,より豊かなものへと導くことを目的とした
公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
またその対象としては,有形無形を問わず,様々な物事を応募対象として受け付けます。
また,審査においても成果物のみならず,その裏側に潜むプロセス,思想,意義など,
様々な面を考慮し,総合的に判断を行います。
(以上,
グッドデザイン賞ホームページより)
先日,今年度の受賞対象一覧が発表され,医療用医薬品では日本イーライリリーの乾癬治療薬
「
トルツ皮下注80mgオートインジェクター」
が受賞対象に選ばれました。
審査委員の評価は以下の通りです。
「針が見えない構造,穿刺時の安定性,注入時の認識性など,自己注射デバイスに求められる基本機能は
日本イーライリリーのこれまでの実績とノウハウが活かされており,完成度の高さが覗える。
また,関節痛を伴う乾癬患者が使用するにあたり,キャップの取り外しや把持のしやすさなどに改良を加えており,
インタビューや現場観察によって患者のニーズを的確に捉えた上で,問題解決型のデザインを行っている点が評価された。」
医薬品では薬自体の効き目はもちろん重要ですが,今回の「
トルツ皮下注80mgオートインジェクター」のように,
それぞれの患者さんに合わせた製剤上の工夫も同様に重要なことであると感じました。
そして,今年度の「
グッドデザイン賞」受賞対象から,今後「
グッドデザイン大賞」が決定され,11月1日に発表予定です。
その大賞候補をいくつかご紹介します。
■文響社(東京都)/
うんこ漢字ドリル(漢字ドリル)
■ソニー+ソニーモバイルコミュニケーションズ/
Xperia Touch(スマートプロダクト)
■東日本旅客鉄道/
TRAIN SUITE 四季島(クルーズトレイン)
■プラネット・テーブル/
SEND(センド)(生産者支援プラットフォーム)
(と)