あっという間に年末年始が過ぎ,またいつもの日々が始まりました。
それにしても,大晦日と元旦では,ただ数時間の違いでしかないのに
世界がまったく違って見えるから不思議なものです。
ああ,また1年が始まってしまった…と思っている方にも,
新年から何かを始めよう!と希望に満ち溢れている方にも
穏やかな良い1年が訪れますように。
さて「新薬と臨牀」では新年にふさわしく,本日発行の1月号より
産業医事務所 株式会社OHPA代表の池内龍太郎先生による新連載
「Dr.池内と事例で考える医療者のメンタルヘルスケア」が始まります!
この連載は,先生から直接ご指南をいただくような形というよりは
医療現場で働く方々の身近な悩みを取り上げながら
医療者の働き方について先生と一緒に考えていこう!という
少し変わった特徴をもつ連載となっています。
産業医,精神科医でありながら神主さんでもある池内先生ならではの細やかな
視点と表現により,連載を読んでくださる方々の考えと融合する余地が
生まれているところが,この連載の面白みになるのではないかと思っています。
昨今,医療者の過重労働が問題となっていますが,
その仕事の多忙さゆえ,身体だけでなく
メンタル面での不調を訴える方々が増えているといいます。
絶え間なくやってくる患者さんに一人として同じ人はいませんし,
決してミスが許されない仕事…その重圧たるや大変なものと思います。
そんな医療者の方々の健康を,では誰が気にかけてくれるのだろう…という疑問から
この連載は企画されました。人に話すほどではないけれど,最近何となく疲れている,
もやもやしているなと感じている方,はたまた身近にそんな友人や同僚や後輩がいる方に
ご一読いただければ幸いです。
(あ)